丸岡です。
たなろぐなのに部外者が連投して恐縮です。
棚加が目を回しているので、引き続き丸岡が解説します。
棚卸の目的のひとつは、利益を計算するためで、
その利益は売上金額から売上原価を引いたもので、
その売上原価を出すために、在庫数が必要になる
ということまで解説しました。
だから、定期的に棚卸を実施して、正確な在庫の数を把握する必要があるのです。
ここでちょっと考えてみてください。
芝商店の社長は、レトリバー社から会社を買い取りたい、と言われていました。
高く買い取ってもらうには、「ウチはこんなに業績がいいんですよ」と言う必要があります。
そこで、1個100円で仕入れているAという商品の期末在庫は、本当は140個あるけど、300個あることにしよう、と考えました。(←やっちゃダメなヤツですので。念のため。)
売上が100000円
期首在庫が 75個
仕入数が 725個
期末在庫が140個(ごまかして300個)
だとすると、
本来の利益は
売上(100000円)-売上原価((75個+725個-140個)×100円)=34,000円 です。
これを、「300個在庫が残っていることにしよう」と、
売上(100000円)-売上原価((75個+725個-300個)×100円)=50,000円 になります。
在庫をちょっといじっただけで、数字上は、利益が多く出ているように見せることができるんです。
逆に、もうけ過ぎるとまずいということで、在庫を実際の数字より少なくカウントすると、利益が抑えられてしまいます。
これが「粉飾決算」です。
もう一度言いますけど、これ、犯罪なんで。
税務署はこの辺をよく見ていますからね。
粉飾決算は言語道断ですが、棚卸をしっかりやらないと、帳簿の数字が正確に出ないのです。
理解した上で棚卸をやるのと、よくわからずにただ在庫を数えるのとでは、意識が違うと思います。
弊社のバイトさんもこのたなろぐを見ているようなので、勉強のために書きました。
次の棚卸は、今までと変わるよな?な?棚加?
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